家の「ジャッキアップ」って、ご存知ですか?

今朝、散歩の途中で「ジャッキアップ」されている家を見かけました。


近くで見るとこのような感じでジャッキアップされています。


1階2階部分がジャッキで持ち上げられて、それが組まれた支えに載ってベースメントの部分が空洞になっています。

バンクーバー市内には築100年近い住宅が沢山あり、よくこういう風景を見かけます。
それらの古い住宅には元々ベースメントがありますが、通常、床のコンクリートから天井(とは言っても1階部分のむき出しの床下)までの高さが人の背丈強(約180cm)ほどしか無く、本来は暖房のボイラーや洗濯機などを置くユティリティルームや、物置に使われていたスペースです。
そのスペースを合法的な住居用ユニットとして使用するには、住居用に仕上げた天井高が約200cm必要なのと、天井にスプリンクラーを設置する必要があります。 
その為には、実際には約220cm以上の高さのスペースが必要になります。

この住宅もベースメント部分の天井高を確保する為に「ジャッキアップ」されて新たに基礎を作り直し、そしてベースメント部分を作り、その上に1階2階部分を設置して、その後1階2階部分を仕上げる予定です。

その建築費用は、新築を建てる費用と同等と聞いていますが、なぜ、古い住宅を取り壊して新しい住宅を建てないのでしょうか?
それには下記のような理由があります。
1.伝統的なキャラクター(装飾)を残したい。
2.その物件の土地面積が狭い場合、古い住宅を取り壊して新しい住宅を建てようとすると、現在の建築基準下では現在の建物よりも小さい建物しか建てられない。
などです。 勿論、2番の理由の方が強いと思いますが。

先ほど、不動産業者専用サイトで調べてみると、この住宅は昨年10月に$1,800,000.で売買されておりました。 
土地面積は3,960sfしかありませんが、建物は4,084sfあり、バックヤードはありません。 現在の建築基準では、こう言う建て方は出来ません。
その時の建物はこんな感じです。


多分何度かオーナーが変わるたびに、残念ながらチープなリノベーションが行われたようで、この時点で伝統的なキャラクターは殆ど失っていました。

このたびの大リノベーションで、上手くリストアされることを期待します。
因みに、このダンバーとW.1stのダンバー沿いは、2ブロックだけですが魅力的な建物が並んでいます。
下の写真はこの物件の斜向かいに建つ住宅ですが、この物件もこんな感じに生まれ変わるのでしょう。

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